IoT使った自動在庫・発注管理手掛けるスマートショッピング、スズケンから新たに10億円資金調達

IoT使った自動在庫・発注管理手掛けるスマートショッピング、スズケンから新たに10億円資金調達

累計で26億円に、医療機関など向けへの提供強化

IoTを使った在庫・発注管理自動化を手掛けるスタートアップのスマートショッピングは8月17日、スズケンを引き受け先とする優先株式の第三者割当増資を実施、10億円を新規に調達したと発表した。

スマートショッピングの累計調達額は26億円(うち4億円は借入金)に達した。スマートショッピングは昨年11月、スズケンと資本・業務提携契約を締結済み。今回の第三者割当増資で、スズケンのスマートショッピング出資比率は従来の約5%から15%以上に達する見込み。

同社は新たに調達した資金を、技術の利用者拡大に向けた営業・マーケティング活動の加速と、ソフト・ハード両面からのプロダクトの進化、人材獲得に充てる。


(スマートショッピング提供)

スマートショッピングはIoTを活用した通信機能付き重量計「SmartMat(スマートマット)」を使い、在庫の数量を重さで逐次把握、一定の数量以下になったら自動的に発注するサービスを開発。現在は製造業や医療機関などBtoB向けに、在庫の管理・棚卸しや発注を自動化するSaaSサービス「SmartMat Cloud(スマートマットクラウド)」を提供している。併せて、消費者向けに日用品の買い物を自動化する「SmartMat Lite(スマートマットライト)」を手掛けている。

医療機関の現場では、医療材料・用品の発注自動化にSmartMat Cloudを活用する事例が出ており、今後は医療機関が既に使用している電子カルテや医薬品管理システムと連携できる機能の開発を進め、医療機関のオペレーション全体と連携した自動材料・用品管理の実現を目指す。

併せて、製造業などの現場でSmartMat Cloudと生産管理を緊密に連携させることも視野に入れている。

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