離島住民に生活必需品配達へ
長崎県五島市は2月6日、ドローン(小型無人機)を活用して新たな産業や雇用の創出を目指すプロジェクトの一環として、2つの事業を始動させたと発表した。
離島間や離島内でドローンを物資輸送に生かすことを想定。緊急時に医薬品を運んだりすることも検討している。
具体的には今年3月下旬、市内の海上をドローンと無人航行ミニボートを組み合わせ、目的地の離島の港へ生活必需品などを届けた後、無人陸上輸送用ミニカートで陸路を運搬する計画。ドローンはe-VTOL型無人航空機を投入する。
物資輸送の実証実験に投入する予定のドローン(五島市提供)※クリックで拡大
併せて、気象観測装置を用いてさまざまな気象データを取得、ドローンが運行可能かどうか判断するのに生かす。香川県のベンチャー、かもめやが実験を受託している。
もう1つの事業は、ドローンで空から海に漂うごみの量や分布などを調査することを予定。より効率的なごみ処理の実現を目指す。データセンター運営などを手掛けるディーソルDHI(五島市)が実際の業務を担う。
(藤原秀行)