ヤマトのCVC、宇宙空間向け汎用作業ロボット開発のGITAI Japanに出資

ヤマトのCVC、宇宙空間向け汎用作業ロボット開発のGITAI Japanに出資

ISS船外で技術検証も、高難度な自動化・効率化の最先端技術で知見深める狙い

ヤマトホールディングスは5月25日、グローバル・ブレインと共同で組成したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)「KURONEKO Innovation Fund」(クロネコ・イノベーション・ファンド)を通じ、宇宙空間向け汎用作業ロボットを開発するGITAI Japan(ギタイジャパン、東京都大田区羽田)に出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。


GITAIの自律型ロボットアーム(ISS船内での技術検証の様子、プレスリリースより引用)

GITAIは、近年加速する宇宙開発で重要な意味を持つと見込まれている、宇宙ステーションや月面などで宇宙飛行士に代わって作業を担う自律移動型ロボットアームや月面作業用ロボットローバー(探査車)を開発している。

2021年には国際宇宙ステーション(ISS)船内で、自律型ロボットアームによる宇宙用パネルの組み立て作業などに成功した。宇宙空間での実用化に向け、今年中にISS船外で作業の技術検証を行う予定。

今回、宇宙開発に関する新たな市場に取り組むGITAIの高い技術力を評価し、出資に踏み切った。ポートフォリオにGITAIを組み入れることで、難易度の高い作業の自動化・効率化に関する最先端技術の知見を深め、新たな価値提供に取り組みたい考えだ。

GITAI Japan株式会社
設立:2016年7月
所在地:東京都大田区羽田1-20-13
代表者:中ノ瀬 翔
事業内容:宇宙空間向け汎用作業ロボットの研究や開発、製造
WEBサイト:https://gitai.tech/

(藤原秀行)

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