住友商事が物流センターの業務可視化システム販売開始、大和物流など導入予定

住友商事が物流センターの業務可視化システム販売開始、大和物流など導入予定

各工程の進捗を適切に管理、オプションでAIなど使い最適な人員配置自動算出も

住友商事は9月12日、物流センターで従業員ごとの作業進捗を可視化し、実績データを収集・蓄積・分析するシステム「Smile Board Connect(スマイルボードコネクト)」の販売を開始すると発表した。

スマイルボードコネクトは、各従業員のスキルデータを基に作業計画を作成する機能や、各従業員と各工程の作業進捗をリアルタイムで可視化するダッシュボード機能などを駆使し、物流現場の日々の作業を効率化するシステム。物流センター内の多岐にわたる作業に関し、誰が、どこで、どのような作業をどれだけ行ったのかを一元管理し、現場の管理者がリアルタイムで各工程の状況を把握・管理できるようにする。

通販物流事業を行うグループ会社のベルメゾンロジスコで、実際に抱えていたアナログな管理体制や従業員の満足度向上といった課題に着目し、住友商事が独自に開発。実証と改良を経て実用化に至った。サブスクリプションサービスとしてグループ外企業への販売を開始し、既に大和物流株式会社など複数社への導入を予定している。


(プレスリリースより引用)

現状、物流センターの多くでエクセルやホワイトボードを用いて作業進捗管理や人員配置を行っている。スマイルボードコネクトを用いて各工程の進捗を適切に管理することで、工程間の手待ち時間の削減や管理業務の効率化による大幅なコスト削減につながると見込む。

また、システムは量子コンピュータおよびAIによる最適配置機能をオプションとして追加することで、個人単位のスキルデータを基に最適な人員配置を自動算出。各作業員の多様な働き方、作業員同士の相性にも即した業務アサインを実現し、生産性を最大化、労働環境の改善にも寄与すると想定している。

(藤原秀行)

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