製造業や倉庫業、サービス業などサポート図る
大林組は9月6日、多種多様かつ最新鋭の自律作業ロボット(AMR=Autonomous Mobile Robot)や、同社が独自に開発した既存設備を連携して動かすことが可能な統合制御システム「PLiBOT(プライボット)」を核とした自律化・省力化ソリューションを提供する新会社「PLiBOT(プライボット)」を設立、9月に事業を開始したと発表した。
新会社のロゴマーク(プレスリリースより引用)
新会社は「人とロボットが協働する持続可能な社会の実現」をミッションに設定。「多彩かつ革新的ロボティクス(Robotics)技術を持ったエコシステムの組成により、多様かつ柔軟性(Pliability)のあるソリューション提案を通じて社会に貢献する」をビジョンに掲げている。
製造業や倉庫業、サービス業など人手不足が深刻化する業界向けに、AMRの導入だけでなく、統合制御システムを駆使して運搬や清掃、警備など多様な役割を担うAMRを一元的に管理。初期投資を抑えながらユーザーの自動化・省人化ニーズにより的確に対応できるようにする。
PLiBOTを建設現場以外にも適用できるよう、AMRの頭脳に当たるナビゲーションシステムで世界最大のシェアを誇るスイスのBlueBotics(ブルーボティックス)とパートナー契約を締結し、同社のナビゲーションシステム(ANT)が搭載されたAMR(複数台可)と、建物設備を連携して制御できるよう改良した。
ANTを積んだAMRを開発する世界中のメーカーと販売代理店契約を結ぶとともに、日本国内でのメンテナンスサポート体制の構築など、多様な企業との事業エコシステム組成を図る。
●病院や生産工場、物流施設で重量物を扱うAMR(Karter社/Oppent社)
複数のAMRを稼働し、かつエレベータなどと連携することで、人が担っていた運搬作業の自動化
Karter Kompakt
Oppent EVOcart1
●充電・給排水を全自動でこなす湿式清掃ロボット(Cleanfix社)
大規模施設などで、夜間などの閑散時に自動で清掃
Cleanfix RA660Navi XL Server
●共同開発したフォークリフト型AMR(名称Pickio-ANT/住友ナコフォークリフト株式会社)
日本仕様のパレットに対応し、かつ高い安全基準に準拠
フォークリフト型AMR Pickio-ANT (住友ナコフォークリフと共同開発中)
●過酷な環境下でも稼働可能な清掃ロボット(Kemaro社)
作業環境が悪い粉じんの中など人が立ち入りにくい場所を自動で清掃 ※PLiBOTとの連携は今後実施予定
Kemaro K900
PLiBOT株式会社の概要
名 称 | PLiBOT株式会社(英語表記:PLiBOT Co., Ltd.) |
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資本金 | 2.5億円 |
本 社 | 東京都葛飾区青戸3-2-2 |
代表者 | 佐藤正明(さとうまさあき) |
会社設立日 | 2022年8月26日 |
業務内容 | ・ソフトウェア(プラットフォーム)販売 ・AMR販売 ・AMR受託開発インテグレーション ・保守メンテナンス ・物流DXコンサルティング ・その他パートナー企業商品販売 |
事業エコシステム (提携先企業:2022年8月末現在/適宜、追加予定) |
・KEMARO社(清掃ロボットメーカー) ・CLEANFIX社(清掃ロボットメーカー) ・Karter社(AMRメーカー) ・Oppent社(AMRメーカー) ・住友ナコフォークリフト株式会社(フォークリフトメーカー) ・不二輸送機工業株式会社(物流輸送機メーカー) ・株式会社メディアワークス(メンテナンスサポート) ・テクノクラート株式会社(メンテナンスサポート) |
ホームページ | http://www.plibot.co.jp |
(藤原秀行)※写真はいずれもプレスリリースより引用