19年のビジネス戦略、関連業務集約した専任組織設置
米ソフトウエア大手の日本法人SASインスティテュートジャパンは2月5日、東京都内の本社で2019年のビジネス戦略説明会を開催した。
堀田徹哉社長は同社の主力サービスとなっている、AI(人工知能)を活用したデータ分析のプラットフォーム「SAS Viya(サス ヴァイヤ)」の導入拡大を引き続き図る方針を強調。製造業や金融、流通など多様な業界に利用を働き掛けていくため、営業やコンサルタントなど関連業務を集約した「Viya OSSイノベーション推進室」を設置したことを明らかにした。
ビジネス戦略を説明する堀田社長
堀田社長は「18年のViyaの売り上げは17年から約8倍に達した。18年に引き続き、今年も製薬や金融、流通・サービス、製造などの各業種に特化した形で提供していく」と意気込みを示した。
また、19年の基本戦略として、
①コアビジネス領域の成長
②カスタマーリレーションの強化
③将来への準備と社会への貢献
-を掲げた。
①はさまざまな分野で企業のデジタル変革をサポート。製薬会社のグローバルスタンダード対応促進や製造業の品質管理・製造プロセス革新、流通・サービス業の需要予測などをサポートしていく方向性を示した。
②は中堅・中小企業向けのクラウドサービス展開などを表明。③は大学と共同で「データサイエンススキル認定」制度を推進したり、学生向けにデータサイエンスキャリアセミナーを開いたりして、専門知識を有した人材の育成をサポートしていくことを全面に打ち出した。
(藤原秀行)