アサヒロジ、今期の一般外販売上高は324億円を目標

アサヒロジ、今期の一般外販売上高は324億円を目標

季節・エリアで発生する波動を吸収し荷量平準化

アサヒロジは3PLを含む一般外販売上高について、今期(2019年1~12月)は324億円を目標としていることを明らかにした。

前期の316億円から2.5%増を見込み、季節・エリアで発生する波動を一般外販拡大によって埋めることで物量の平準化につなげる。また協力会社への安定的な業務提供を通じて経営貢献も果たしていきたい意向だ。2月8日に東京都内で開催した協力会社懇談会にて貝賀司常務が一般外販の営業方針を説明した。

同社の輸送量は最盛期の6~8月および12月にピークを迎える一方、その後に大きく落ち込むトレンドにある。加えてエリアによってアンバランスが生じており、このギャップをカバーすることが一般外販のミッションと位置付ける。

しかしタイミング良く輸送オーダーが入ってくるとは限らない。そこで月1回のペースで輸送部門から希望する貨物の情報を“社内ニーズ”として出し、これに合わせて営業部門が該当する貨物の受注活動を展開する仕組みを取っている。

昨年は神奈川県厚木市と大阪府高槻市に一般外販の専用センターを開設したが、こちらも輸送と同じく閑散期における荷量の確保をポイントに挙げる。夏場にピークが来ない顧客を誘致するなどして稼働率の安定化を図る。一例として2月はバレンタインデー、3~4月は就職や新学期などをターゲットとした営業に取り組んでいるという。

荷量・業務を平準化することは協力会社の安定稼働や増収にも資するとの考えから、一般外販の拡大は波動対策ならびに協力会社との関係維持においても有効な施策になると捉えている。

(鳥羽俊一)

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