回復傾向も依然力強さに欠ける、ゆうパック全体は小幅マイナス
日本郵便が10月28日発表した9月の郵便物・荷物の引受物数によると、荷物のうち宅配の「ゆうパック」は前年同月比0.8%減の7998万9000個だった。3カ月ぶりに前年実績を下回った。
新型コロナウイルスの感染拡大による“巣ごもり需要”でインターネット通販が急拡大した反動で落ち込みが続いていた。ここにきて回復傾向を見せていたが、再びマイナスに転じた。
ゆうパックのうち、住宅のポストに入る小型荷物に特化し、ECの商品発送に多く使われている「ゆうパケット」は0.6%増の3545万9000個で、3カ月連続のプラス。
競合するサービス「ネコポス」を取り扱うヤマト運輸がフリーマーケット(フリマ)ユーザー向けの料金値下げに踏み切ったことなどから低迷が目立っていた。しかし、回復傾向も依然力強さに欠けている。
「ゆうメール」は8.2%減の2億5263万6000個。郵便物全体は3.7%増の10億5681万4000通だった。
(藤原秀行)