邦船3社出資のONE、コンテナ船主世界最大手シースパンの親会社株式追加取得で合意

邦船3社出資のONE、コンテナ船主世界最大手シースパンの親会社株式追加取得で合意

主要株主と結成のコンソーシアム、23年6月までに取引完了目指す

邦船大手3社が共同出資しているコンテナ船事業会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は11月2日、独立系のコンテナ船主世界最大手シースパンを傘下に持つ米アトラスの主要株主3者とともに結成したコンソーシアムが、アトラスと株式の追加取得で合意したと発表した。

主要株主3者で現在、アトラス株式の約68%を保有している。今年8月、コンソーシアムを設立し、アトラスにTOB(株式公開買い付け)を提案。アトラスの取締役で構成する特別委員会の同意を得るなど、追加取得の合意にこぎ着けた。

コンソーシアムは残りのアトラス株式約32%を、8月4日時点の終値に34%のプレミアムを加えた1株当たり15.5ドル(約2200円)で取得する。手続きは2023年6月までに完了したい考え。

ONEはアトラスの全株式を押さえることで、シースパンから需要の変動に応じて、船舶をより柔軟に調達できる体制を強化したい考えだ。

(藤原秀行)

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