ラピュタロボのAMR、横浜の日本ロジテム物流拠点で稼働開始

ラピュタロボのAMR、横浜の日本ロジテム物流拠点で稼働開始

従来比2倍のECピッキング処理可能に

ラピュタロボティクスは11月8日、日本ロジテムの物流拠点「横浜第一営業所」(横浜市)に、自律走行型協働搬送ロボット(AMR)「ラピュタPA-AMR」を納入したと発表した。

従来と比較して約2倍のECピッキング処理が可能になり、業務の生産性も向上した。今後も継続的に機能強化を図る。


ラピュタPA-AMR


AMRと協働ピッキングをしている様子(いずれもラピュタロボティクス提供)

ラピュタロボティクスが提供するPA-AMRは、汎用性と柔軟性が高いため、日本ロジテムが3PLの事業特性にマッチしていると評価、導入にこぎ着けた。PA-AMRは作業スタッフと協働でピッキング作業を進め、荷物搬送の代行とピッキングルートの最適化を図ることで、生産性向上とピッキングスタッフの歩行時間削減を可能にしている。

PA-AMRを導入した倉庫は既にラピュタロボティクスで連携実績のあるロジザードのクラウドWMS(倉庫管理システム)「ロジザードZERO」を活用していたことも導入のハードルを下げることにつながった。

日本ロジテムの拠点では2本体制のうち、ECピッキングのみをロボットで対応し、店舗ピッキングはこれまで通りカートピッキングを実施。また、PA-AMRは 特殊サイズ(折り畳みコンテナ)を3つ載せられるよう、トレーを拡張改造した。

さらに、1台で複数オーダーを同時対応可能にし、1回でより多くのピッキング作業ができるようプログラムを変更した。ラック以外で商品を保管しているエリア(パレットで保管しているエリア)でもPA-AMRで対応が可能という。

PA-AMRの操作画面は、誰でも簡単で直感的に使用できるユニバーサルデザインを採用しており、新人スタッフや日本語が堪能ではない海外メンバーでも、30分でロボットの操作をマスターし、ベテランスタッフと同等の生産性を出せるようにしている。ラピュタロボティクスは企業の新人教育の手間を省き、より物流オペレーションに集中できる環境づくりに貢献していると強調している。

(藤原秀行)

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