東芝インフラシステムズ、中国の新興ロボットメーカーと物流向け自動化ソリューション強化へ戦略的業務提携

東芝インフラシステムズ、中国の新興ロボットメーカーと物流向け自動化ソリューション強化へ戦略的業務提携

世界市場で30年度に売上高250億円目標

東芝子会社で社会インフラ整備などを手掛ける東芝インフラシステムズは1月12日、物流ソリューション事業の拡大に向け、中国の新興物流ロボットメーカー、ムシニー(Suzhou Mushiny Intelligent Technology)と戦略的業務提携契約を締結したと発表した。併せて、同社に出資する。具体的な出資額は開示していない。

ムシニーは2016年設立。中国蘇州市(江蘇省)に拠点を構え、物流施設や工場で活用できる棚搬送ロボットをはじめ、各種搬送・区分けロボットなどの豊富なラインナップを有し、海外売上比率は50%以上に達している。

東芝インフラシステムズグループは現在、画像認識技術やロボティクス技術を応用したピッキングロボット、デパレタイズロボットを開発。さらに人と機械の倉庫業務を最適化するWES(倉庫自動化システム)を製品化している。

ムシニーと手を組み、物流施設や工場向け製品ラインアップの拡充と販売網拡大、バリューチェーン強化による安定供給の実現を図る。将来に向けた高付加価値製品の創出を視野に入れ、関連製品の開発を図ることも想定している。

東芝インフラシステムズは戦略的提携により、世界各国で急増する物流ソリューション市場で2030年度に売上高250億円を目指す。

ムシニーの概要
設立 2016年
代表者 Liu Ming(劉明)
本社所在地 中国・江蘇省蘇州市
従業員数 約200名
事業内容 AGV等の単体およびソリューションの販売、製造、保守

(藤原秀行)

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