機体認証と合わせて3月にも可能に
政府が昨年12月、都市部上空でドローンが補助者を置かず、目視外飛行する「レベル4」を解禁したのに伴い、「レベル4」実施に必要な国家資格の操縦ライセンス「一等無人航空機操縦士」の試験が1月16日、全国で始まった。
日本海事協会が事務局を務め、学科試験を実施。同日以降、予約すれば全国160の会場で受験できる。初日は約40人が受験したという。
学科試験はドローン飛行に関する法令や機体などの知識を問うほか、運航上のリスク管理についても出題。全70問の9割程度正答することが求められる。
学科試験をパスした後は実地試験と身体検査の合格が必須となるが、国に登録しているドローンスクールの講習を修了していれば実地試験は免除となる。実地試験は2月以降に始まる予定。
レベル4解禁と併せて、機体の安全性を担保する「機体認証制度」もスタートし、現在指定の機関が審査を進めている。早ければ今年3月にも、国家資格を持つ人が認証を得た機体を使ってレベル4飛行を始められるようになる見通しだ。
(藤原秀行)