最短14分で宅配のスーパー「AMo」運営するクイックエクスペリエンス、SBSHDなどから総額13億円を調達

最短14分で宅配のスーパー「AMo」運営するクイックエクスペリエンス、SBSHDなどから総額13億円を調達

関東・中部・関西で展開中、フードパンダのデリバリー事業買収

最短14分で日常の食料品や日用品を届ける宅配スーパー「AMo」を運営し、クイックコマース(即時配達)に注力するクイックエクスペリエンス(東京都渋谷区)は1月17日、White Star Capitalをリード投資家とし、千葉道場ファンド、Delivery Hero、D4V、SBSホールディングス、NEXTBLUE、自然キャピタル、その他個人投資家が参加するシードラウンド(創業期)で総額13億円を調達したと発表した。


(クイックエクスペリエンス提供)

AMoは関東、愛知、大阪、兵庫でサービスを展開。実店舗での販売ではなく、アプリ販売専用の物流拠点から食料品や日用品を最短14分で届ける即時配達を手掛ける新型宅配スーパーとして、2022年6月にサービスを開始した。

AMoのビジネスモデルは、海外ではクイックコマースやインスタントデリバリーと呼ばれ、消費者と直接つながるラストワンマイルのオペレーションをテクノロジーが革新し低コスト化に成功した事例が数多く生まれている。ここ数年の新型コロナウイルス禍を受け、欧米で拡大。世界の多くの地域で急速に事業規模が成長している。

2023年1月、AMoのアプリダウンロード数は10万を越え、消費者の注目度がたかまっている。シードラウンドの資金調達の一部により、21年12月までDelivery Heroグループが日本で展開していたfoodpanda(フードパンダ)のデリバリー事業を買収するストラクチャーが実現、22年6月の開始当初から複数の都市でサービスを展開している。

AMoは、拠点業務・配達サービスを自社雇用社員によって行うことを特徴とし、日常生活を支えるインフラ的な小売サービスとして求められる、安心・安全・信頼・丁寧をコアバリューとした即時配達サービスモデルの構築を、確実かつ最速で進めることに注力している。

(藤原秀行)

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