セブン&アイ、傘下のそごう・西武売却を2月1日から「3月中」に延期発表

セブン&アイ、傘下のそごう・西武売却を2月1日から「3月中」に延期発表

池袋本店へのヨドバシカメラ出店調整遅れが影響か

セブン&アイ・ホールディングスは1月24日、傘下の百貨店大手、そごう・西武をソフトバンクグループ系の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却する時期を、当初公表していた2月1日から3月中に延期すると発表した。

セブン&アイは理由について「必要な所定の条件の充足に向けて交渉を継続しており、本件譲渡の実行が遅れる可能性が高まった」と説明している。西武池袋本店内へのヨドバシカメラ出店計画の確定に時間を要していることが影響しているもよう。

セブン&アイは昨年11月、保有するそごう・西武の全株式をフォートレスに譲渡する方針を開示していた。百貨店業界は構造的な需要低迷が続いている上、新型コロナウイルスの感染拡大などで今後も経営環境が厳しいことが見込まれるため、企業再生や不動産運営などのノウハウを持つフォートレスに再建を委ねることにした。

経営再建の切り札として、そごうや西武の店舗にヨドバシカメラを招聘する方針だったが、西武百貨店の池袋本店については、地元の豊島区長が否定的な考えを表明している。

(藤原秀行)

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