国内生産者の海外販路拡大支援を加速
東南アジアでの生鮮食品流通を支援するSECAI MARCHE(セカイマルシェ、本社:東京都江東区、グローバル拠点:マレーシア・クアラルンプール)は1月31日、アグリビジネス投資育成、 Spiral Ventures Asia Fund I, L.P.、Beyond Next Venturesを引き受け先とする総額2.1億円の第三者割当増資を実施したと発表した。
調達した資金は生鮮食品に絞り込んだフルフィルメントサービスのエリア拡大、 AI 需要予測の開発、 トラックルーティングの構築、 マーケティング活動拡充に充てる。産直商品の販売を一気に拡大したい考えだ。
SECAI MARCHEは2019年、生産者と消費者をダイレクトにつなぐ東南アジアB2B産直ECをリリースした後、生産者や利用者数の拡大が続いている。日本やマレーシアなど世界中の生産者のこだわり食材を4000点以上掲載し、野菜や果物、水産物といった生鮮食品を中心に、一気通貫のフルフィルメントサービスを提供している。
2022年はマレーシア内で計4カ所、物流センターを稼働させたほか、生鮮食品に特化したWMS (倉庫管理システム)やWMSに連動した販促システムを開発。商品の調達から販売における配送効率を一気に改善し、廃棄率を1%と低水準で維持することに成功した。
利用者が順調に伸びている上、東南アジアでの日本産生鮮食品(野菜、果物、鮮魚、水産加工品など)の需要増加を踏まえ、事業拡大を図る。
SECAI MARCHEのメンバー(同社提供)
(藤原秀行)