損保ジャパンとSBIトレーサビリティ、日本産食品の輸出促進へシステム連携

損保ジャパンとSBIトレーサビリティ、日本産食品の輸出促進へシステム連携

損害保険の加入容易に

損害保険ジャパンとSBIホールディングス(HD)傘下でブロックチェーン技術を生かしたトレーサビリティ(産地追跡)サービスなどを手掛けるSBIトレーサビリティは2月7日、日本産食品の輸出拡大を後押しするため、両社の基幹システムを相互連携し、輸出者の利便性を向上させる新たなスキームを、2023年度中をめどに始めることで合意したと発表した。

損保ジャパンは、SBIトレーサビリティが新たに立ち上げた、サプライチェーンの透明化を実現させるシステム「SHIMENAWA(しめなわ)」向けに専用保険を提供。輸送途上で万が一事故が起きても補償することで、安心・安全な物流をサポートし、日本産食品の輸出促進につなげる。

SBIトレーサビリティの「SHIMENAWA(しめなわ)」と、インターネット上で外航貨物海上保険の加入などの手続きが可能な損保ジャパンのシステム「MARINE My Page」をAPI連携させ、個々に必要だったトレーサビリティサービスと保険の申込手続きをデジタルで完結できるようにする。

輸出者(生産者)は申し込みに関する煩雑な手続きが省略され、対象品目に合致した補償が付帯された食品をスムーズに入手することが可能になると見込む。

両社は今後のサービス拡大による食品品目ごとの専用保険拡充に加え、食品以外の製品の取り扱いや、国内物流領域へのカバー拡大についても、専用保険の開発を検討する。さらに、外航貨物海上保険以外の、生産物賠償責任やリコールリスクに対応する専用保険の開発も見据えている。


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(藤原秀行)※いずれも両社提供

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