ZOZO・澤田社長、茨城・つくばで完成の物流拠点は自動化で「非常にチャレンジングな施設」と強調

ZOZO・澤田社長、茨城・つくばで完成の物流拠点は自動化で「非常にチャレンジングな施設」と強調

人力のオペレーション改善に注力

ZOZOの澤田宏太郎社長兼CEO(最高経営責任者)は2月21日、プロロジスが茨城県つくば市で開発を進めてきたZOZO専用の物流拠点「ZOZOBASEつくば3」(「プロロジスパークつくば3」)が竣工したのに伴い、現地で開かれた記念式典であいさつした。

澤田社長は「この施設はわれわれとしては非常にチャレンジングな施設になっている。オートメーション化を3歩くらい進めたような形のものを計画している」と説明。自動化・省力化を積極的に進める方針をあらためて強調した。

ZOZOによると、「ZOZOBASEつくば3」は豊田自動織機傘下のオランダ・Vanderlande(ファンダランデ)製の吊り下げ式高速仕分けシステム「Pocket Sorter(ポケットソーター)」を国内で初めて採用したほか、ロボットソーター「t-sort」なども取り入れる予定。さらに、再生可能エネルギーで100%電力を賄うことを計画している。

澤田社長は併せて、「インターネットビジネスをやりつつも、物流を(自社で)手掛けていることが凄味になっている」との自負を示し、庫内作業スタッフの業務改善と先進技術の採用を組み合わせて入出荷の迅速化などにつなげていくことへの意気込みを示した。


あいさつする澤田氏

記念式典で同じくあいさつに立ったプロロジスの山田御酒会長兼CEOは、グループが世界19カ国で物流施設を開発・運営している規模が累計で1億1300㎡に及び、約6600社が利用していると説明。日本ではプロロジスパークつくば3が111棟目になり、約776万㎡に達していると成果を強調した。

ZOZOBASEつくば3に関しては「中は間違いなく最新鋭のマテハンがどんどん入ってくるので、ある種モデルになるような施設になっていくのではないか」と指摘。自動化・省力化の先進的な取り組みが進展していくことに強い期待を見せた。

(藤原秀行)

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