中島氏は代表権ある会長に、免震・制振不正などへの対応専念か
KYBは3月7日、中島康輔会長兼社長(63)が4月1 日付で代表権のある会長となり、後任の社長に大野雅生取締役副社長執行役員(62)が昇格する人事を発表した。
中島氏は社長職を外れ、免震・制振装置の検査データ改ざん問題など一連の不祥事への対応に注力するとみられる。前社長の臼井政夫相談役は3月末で退く。
併せて、同問題の経営責任を取り今年4月から取締役らが役員報酬を一部返上する。期間と額は取締役が6カ月間で月額の20~30%、社外取締役は3カ月間で10%、執行役員(4 月 1日付で新たに就任する場合を除く)は同じく3カ月間で10~20%。
監査役も1~3カ月間、10%を返上する。2018年度の業績連動報酬(取締役賞与)は対象者全員に一律で支給しない。
改ざんに関与した子会社のカヤバシステムマシナリーも同様に役員報酬の一部返上を行う。廣門茂喜社長、磯部克己取締役常務執行役員、吉野隆取締役執行役員は昨年12月31日付で辞任した。
(藤原秀行)