川崎汽船、電源開発向け石炭運搬船に2割以上CO2排出削減見込む自動カイトシステム搭載決定

川崎汽船、電源開発向け石炭運搬船に2割以上CO2排出削減見込む自動カイトシステム搭載決定

脱炭素貢献目指す

川崎汽船と電源開発は3月22日、電源開発向けの8万8000t型石炭運搬船「CORONA CITRUS(コロナ・シトラス)」に対し、風力を利用して推進力を得る自動カイトシステム「Seawing(シーウィング)」を搭載することを決めたと発表した。

「Seawing」は船舶輸送の推進力補助に飛躍的な進歩をもたらす航空ノウハウと海事テクノロジーを組み合わせたシステム。簡単なスイッチ操作のみで、自動的にカイトの展張や格納が可能なのが特徴。

「CORONA CITRUS」は海洋生態系の保護を目的としたバラスト水処理装置を採用し、2020年1月から世界全海域で施行されるSOx排出規制に対応するため、エンジンの排ガスから硫黄酸化物を除去するSOxスクラバーを搭載。19年9月11日に竣工した。

今回搭載を決定した「Seawing」により、20%以上のCO2排出量削減効果を見込んでおり、海運領域の脱炭素への貢献を目指す。

【本船概要】
主要寸法 : 全長 229.98M x 型幅 38.00M x 型深 19.90M x 喫水 13.904M
載貨重量 : 88,703MT
総トン数 : 49,888T

【Seawing 搭載の CORONA CITRUS イメージ図】

(藤原秀行)※プレスリリースより引用

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