無償の「つつメルすぽっと」サービス、首都圏5カ所で実証実験開始
日本郵便とフリーマーケット(フリマ)アプリ大手のメルカリは3月14日、フリマで売れた商品を購入者に発送する際、郵便局の専用コーナーに準備している無償の梱包資材を使い、発送できるサービス「つつメルすぽっと」の実証実験を首都圏の郵便局5カ所で同日始めたと発表した。
両社はこれまでにも、2017年にフリマへの出品者と購入者の双方が身元を明かさず、匿名のまま商品を宅配便でやり取りできることなどが特徴の「ゆうゆうメルカリ便」をスタートするなど、協力関係にある。出品者の梱包に要する負荷を減らし、フリマの利用をより増やしたい考え。
郵便局で梱包資材がなくなり次第、実験は終了する。今後は利用頻度などを踏まえ、サービス展開エリアの拡大を検討する。
実証実験を行っているのは東京の立川、光が丘、国立と千葉の美浜、八千代の各郵便局。本やDVDなど小型の物向けの「ゆうパケット」サイズの梱包資材を無料で配置している。ユーザーは梱包した後、スマートフォンに表示したQRコードをスキャナーに読み取らせ、伝票を簡単に作成できる。
この日実験開始の様子を公開した光が丘郵便局では、さっそくメルカリユーザーが専用コーナーで梱包していた。普段からメルカリを使っているという30代の女性は「以前は100円ショップで購入した梱包用資材などを使っていたが、非常に助かる。梱包資材にはメルカリの名前が明記されているので、配送のサービス水準が上がったような気がする。とても素敵なサービス」と歓迎していた。
光が丘郵便局の専用コーナーで梱包するメルカリユーザー※クリックで拡大
光が丘郵便局での利用の模様
(藤原秀行)