ホンダトレーディングアジア、サプライチェーンのデジタル変革へ米業務効率化支援ソフト大手ブルーヨンダー採用

ホンダトレーディングアジア、サプライチェーンのデジタル変革へ米業務効率化支援ソフト大手ブルーヨンダー採用

需要予測・計画、供給計画、在庫の最適化図る

ホンダグループの商社ホンダトレーディングは3月29日、米国の現地法人Honda Trading Asia (ホンダトレーディングアジア、HTAS)が、パナソニックコネクト子会社で米業務効率化支援ソフトウェア大手BlueYonder(ブルーヨンダー)のソフトを採用、サプライチェーン計画業務のデジタル変革を進めると発表した。

ブルーヨンダーの需要予測・計画、供給計画、在庫を最適化するソリューションを導入する予定。

HTASは自動車の生産・組み立てラインで顧客の要望に応じた部品・機器・染料・金型の供給や、自動車部品の生産ラインに必要な鉄・アルミ・プラスチック・樹脂などの原材料の調達を担当。通関業務、ジャスト・イン・タイム(JIT)デリバリー業務、倉庫業務などの物流サービスも提供している。

HTASは自社のソリューションを使ってマニュアル作業をしていたため、コストを最適化し、混乱や変動の影響を最小限に抑えながら、需要・供給計画を改善し、適切な場所に適切な在庫を配置、在庫切れを回避するとともに、顧客サービスレベルを向上させるソリューションを求めていた。ブルーヨンダーのパートナーを務めているNexus System Resources(ネクサス・システム・リソーシズ)がHTASのソリューション選定プロセスで支援に当たった。

HTASは、ブルーヨンダーのソリューションを取り入れることで、在庫の動きを監視し、ユーザーの在庫切れや過剰在庫のリスクを特定。購買と生産計画の両プロセスを自動化するほか、最新の在庫、発注書、作業指示書、輸送中、販売注文の状況を自動的にシステムに反映させ、正確な供給計画を作成できるようになると見込む。

また、リードタイム、キャパシティ、材料制約、稼働日/非稼働日など、実際の業務における様々な制約を数学的にモデル化。様々なWhat-ifシナリオのシミュレーションをサポートし、通常であれば需要と供給の両方が大きく変動するような混乱した状況でも正確に計画を立案することが可能になると見込む。

さらに、プランナーは面倒な手作業から解放され、戦略の推進と成功指標の改善に集中できるとの効果も期待している。

(藤原秀行)

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