CRE、神奈川・厚木で2件目の物流施設着工

CRE、神奈川・厚木で2件目の物流施設着工

1.8万㎡、24年3月末竣工予定

シーアールイー(CRE)は4月3日、神奈川県厚木市で新たな物流施設「ロジスクエア厚木Ⅱ」の工事を本格的に開始したと発表した。

地上5 階建て(倉庫4層)、延べ面積は1万8421㎡を計画しており、竣工は2024年3月末の予定。

近隣には今年3月末に竣工したばかりの「ロジスクエア厚木Ⅰ」が位置しており、同県内では2件目の物流施設開発プロジェクトとなる。

「ロジスクエア厚木Ⅱ」の開発地は厚木市の内陸工業団地内に位置。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の相模原愛川ICから約 3.2kmで、国道129号線(厚相バイパス)に至近のため、厚木市内や相模原市内への配送に加え、圏央道経由で東名高速道路や中央自動車道を使えば広域物流拠点として活用できると見込む。

トラックバースは計17台の大型車が同時接車可能。5台分の待機スペースも配置する。

倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.5t/㎡(2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは各階6.0m以上を確保する計画。昇降設備は荷物用エレベーター(積載荷重4.1t、60m/min)を2基、垂直搬送機2基、ドックレベラーを2基実装する。さらに、将来のオペレーション拡大に備え、垂直搬送機1基増設を可能とする構造、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保などを可能にする。

環境対策としては全館LED 照明、人感センサー、節水型衛生器具を採用。エントランスの天井面には国産天然木材を使った型枠材(木材の専門企業MEC IndustryのMIデッキ)を取り入れ、内装仕上げ材としても兼用利用することで建物自体の炭素固定を促し、CO2 削減する。

さらに、事務室の壁や床の内装には漁網や廃材などをリサイクルした建材を計画しており、環境や省エネルギーに配慮した施設計画としてBELS評価、ZEB、CASBEE-建築(新築)の認証を取得する予定。

エンバイオ C・エナジーにより、屋根全面で太陽光発電システムを導入する予定。生み出した電力の供給を受けて自家消費すると共に、FIT(固定価格買い取り制度)を活用して余剰売電する。発電した電力の一部を施設内に蓄電して、停電時に非常用電力として使用できる蓄電池システムの導入も予定している。


完成イメージ

■開発プロジェクト概要
施設名称 : ロジスクエア厚木Ⅱ
所 在 地 : 神奈川県厚木市上依知字上ノ原
敷地面積 : 10,033.04 ㎡(3,034.99 坪)
用途地域 : 工業専用地域
主要用途 : 倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模 : 鉄骨造 地上 5 階建て(倉庫 4 層)
延 ベ面 積 : 18,421.67 ㎡(5,572.55 坪)(予定)
着 工 : 2023 年 4 月 1 日
竣 工 : 2024 年 3 月 31 日(予定)
設計施工 : 株式会社錢高組

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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