在庫を大幅拡充、出荷リードタイム短縮
出版取次大手のトーハンは4月17日、KADOKAWAと物流の協業に関する基本合意を締結したと発表した。
埼玉県桶川市の「トーハン桶川センター」で、KADOKAWAが出版し流通している商品の在庫を約2万点・250万冊まで拡大し、KADOKAWA倉庫とほぼ同規模のラインアップまで拡充する。
KADOKAWAの物流拠点からトーハン桶川センターへの拡充商品の搬入は今年7月以降、段階的に実施する。
搬入を完了した銘柄から順次、トーハン取引書店は同社独自の書店向け情報システム「TONETS V:で桶川センター在庫冊数を閲覧し、注文・納期確認を行えるようになる。

トーハン桶川センター(同社提供)
トーハンは読者や書店のニーズを起点とする「マーケットイン型出版流通」を標ぼうしている。
KADOKAWAとは流通全体のコスト合理化や、売上増加による利益創出および書店収益向上を目指す「マーケットイン×プロフィットシェア取引」を2025年度にスタートさせている。
その一環として、トーハンとKADOKAWAの取引における在庫から出荷までの機能を統合することにした。
書店への在庫状況の開示と出荷リードタイムの短縮につながり、書店や読者が必要とする本を、より早く確実に届けられるようになると見込む。
併せて、流通在庫の可視化と納期確認により、書店は自店の品ぞろえをより能動的にプランニングすることができるようになると想定。個々の売場の個性や読者への訴求力が高まり、書店売上の維持向上に寄与できると同時にマーケットからの返品減少にもつながるとみている。
さらに、トーハンとKADOKAWAの流通在庫冊数をトータルで圧縮し、在庫管理費用や2社物流拠点間の輸送費用も最適化できると考えている。
(藤原秀行)












