島津製作所、野村不動産が京都・向日市で開発した物流施設内に新拠点開設

島津製作所、野村不動産が京都・向日市で開発した物流施設内に新拠点開設

2.3万㎡を1棟借り、倉庫集約で効率化と経費抑制図る

野村不動産は4月6日、京都府向日市で新たな物流施設「Landport(ランドポート)京都南」が2月28日に竣工したと発表した。

地上4階建て、延床面積は2万2761㎡。島津製作所が1棟借りすることが決まっており、4月11日に新物流棟「Shimadzu Logistics Center Kyoto(島津ロジスティクスセンター京都)」として稼働を開始する。賃借面積は2万2709㎡。

島津製作所は液体クロマトグラフ質量分析計などの主要製品を京都市の本社工場で生産している。新物流棟は分析計測機器の組み立てに必要な部材を保管。本社工場に保管している部材を新物流棟に移動させ、生産スペースを拡大し、生産機種拡大と自動化を図る。


物流施設の外観

また、同社内外11カ所にある倉庫を、新物流棟と社内倉庫の計2カ所へ集約し、人員配置の最適化や拠点間の輸送費削減につなげる。「Shimadzu Logistics Center Kyoto」は本社から車で30分、名神高速道路の京都南ICから15分で交通アクセスに優れ、効率的な配送を実現できると期待している。

今後は自動化の設備を取り入れやすい天井高を備えた新物流棟で、ピッキング作業を担うロボットなどを導入する予定。倉庫の集約や倉庫内作業の自動化により物流関連費用を削減し、年2.4億円相当の利益改善を見込む。

Landport京都南は10tトラックに対応可能な両面バースを採用し、高頻度の配送を後押し。敷地回遊可能な施設設計を採用している。さらに、荷物用エレベーター2台、垂直搬送機4台を実装し、効率の良い上下運搬を可能にしている。食事や休憩のためのカフェテリアは2カ所設置している。


(いずれも野村不動産提供)

物件概要
物件名:Landport京都南
所在地:京都府向日市鶏冠井町西金村5
交通アクセス:名神高速道路「京都南IC」約4.3 ㎞、「大山崎IC」約5.0 ㎞、阪急京都線「西向日駅」約1.5 ㎞
敷地面積:11,172.16㎡(約3,379.57坪)
延床面積:22,761.24㎡(約6,885.27坪)
構造・規模:S造・耐震・地上4階建
着工:2022年1月4日
竣工:2023年2月28日

(藤原秀行)

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