第1号機は千葉功太郎氏が購入決定
「空飛ぶクルマ」と物流ドローンの開発を手掛けるSkyDrive(スカイドライブ)は4月13日、空飛ぶクルマの商用機「SD-05」の個人向け予約販売を開始すると発表した。
第1号機は、ホンダジェットの日本1号オーナーでもありパイロット免許を持つ千葉功太郎氏が申し込んだ。千葉氏はドローン関連事業を手掛けるスタートアップ向けの投資ファンド組成などに関わってきた。
これまで企業向け(BtoB)に予約販売を推進しており、2022年11月にはベトナムのディベロッパー・パシフィックグループからSD-05の最大100機のプレオーダー(10機の確定、90機のオプション)で合意済み。個人からも購入の問い合わせが多く寄せられているため、個人向けの予約販売も開始することにした。
調印式に参加した千葉功太郎氏(左)とSkyDriveの福澤知浩代表取締役
SD-05は「電動」「垂直離着陸」といった特徴を備えたコンパクトな航空機。2人乗り(乗客とパイロット1人ずつ)で、パイロットが操縦するが、コンピューター制御のアシストで飛行を安定させる。
日本製の空飛ぶクルマとして、日本初の量産に不可欠な型式証明取得を目指しており、事業開始の皮切りとして、2025年の大阪・関西万博における空飛ぶクルマの飛行実現を念頭に置いている。最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるように設計している。
設計開発中のSD-05
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の風洞試験を視察する様子
(藤原秀行)※いずれもSkyDrive提供