SkyDrive、香川の大豊産業と「空飛ぶクルマ」のプレオーダー契約を締結

SkyDrive、香川の大豊産業と「空飛ぶクルマ」のプレオーダー契約を締結

四国で事業化目指す

「空飛ぶクルマ」と物流ドローンの開発を手掛けるSkyDrive(スカイドライブ)は4月18日、制御・計装機器の販売などを手掛ける大豊産業(香川県高松市)と空飛ぶクルマ導入に関する覚書を4月17日付で締結したと発表した。

大豊産業は今年3月に発足した空飛ぶクルマに関する香川版官民協議会の構成員を務めている。覚書に基づき、SkyDriveは空飛ぶクルマの商用機「SkyDrive式SD-05型」のプレオーダー(一般発売に先駆けた購入申し込み)で合意した。


調印式に臨んだ(左から)大豊産業・乾和行社長、SkyDrive・福澤知浩CEO(最高経営責任者)

SkyDriveは現在、小型で電動、2人乗りの空飛ぶクルマ「SD-05」の開発に取り組んでいる。2021年10月には国土交通省がSD-05の量産に不可欠な型式証明申請を受理済みで、日本で初めての型式証明取得を目指している。

大豊産業は島嶼エリアを抱える香川県、愛媛県をはじめとした四国の移動課題解決や地域活性化を目的として、今後空飛ぶクルマを活用することが重要と判断。事業検討の本格化に際し、購入予約を申し込んだ。

両社は今後、四国での空飛ぶクルマの活用を目的として、運航オペレーター、バーティポート(離発着場)や給電インフラのプロバイダーなど、実現に際して様々なステークホルダーと協力していく構え。

SD-05は2025年の大阪・関西万博で飛行を実現することを目標としている。現時点で最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるよう設計している。


設計開発中のSD-05デザイン(いずれもSkyDrive提供)

(藤原秀行)

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