CBRE調査、空室抱えた物件は全体で2棟のみ
シービーアールイー(CBRE)が4月28日公表した2023年第1四半期(1~3月)の大規模マルチテナント型物流施設の賃貸市場動向に関する調査結果によると、福岡圏の期末の空室率は1.8%で、前期(22年10~12月)から0.8ポイント上がった。
上昇は3四半期連続。竣工した2棟のうち1棟で空室が残ったのが影響した。ただ、他の3大都市圏に比べても依然水準は低い。
CBREは「空室を抱えた物件は福岡圏全体でわずか2棟と少ないため、今後の供給予定の物件で内定が進んでいる」と指摘した。
募集賃料は1坪当たり3380円で、前期から0.6%上昇。「半導体工場建設で活況となっている熊本県方面へのアクセスの良さを反映して、(佐賀の)鳥栖地域で賃料の底上げが見られた」(CBRE)という。
福岡圏の動向(CBRE資料より引用)
(藤原秀行)