物流ニーズに合わせて荷台部分をカスタマイズ可能
EVメーカーのフォロフライは5月18日、タカラスタンダードと専属契約を結び、関東各県への配送を担うスタンダード運輸(神奈川県海老名市)がフォロフライのEV「F1 TRUCK」を導入、同社輸送事業部で営業運行を開始したと発表した。
フォロフライは創業10カ月目の2022年6月にセカンドモデルのF1 TRUCKを発表、フラットベッドやカーゴボディなど、荷台部分の汎用性が高く、冷蔵・冷凍などオリジナルで架装対応可能な車種のF1 TRUCKは生鮮食品の配送や引っ越し、農作業などのように、商用EVの活用域を広げるモデルとして多くの引き合いを得ているという。
F1 TRUCK(フォロフライ提供)
今回の導入はF1 TRUCKとしては全国で初の納車。フォロフライは丸紅オートモーティブと販売連携を深め、北は北海道から南は沖縄まで全国で導入がすすむファーストモデルのF1VANに続き、F1 TRUCKも全国の物流企業への導入を加速させ、ラストワンマイルに特化した商用EVの実運用促進を目指す。
スタンダード運輸は1964年の設立以来、約60年にわたり“安全・確実なサービス”の行動指針の下、運輸業界のスタンダードとなるべく、社会貢献のための様々な取り組みを展開。72年にはタカラスタンダードとの専属契約を締結し、同社製品の配送を担うほか、関東各県へ向けた雑貨類、飲料、食品などの輸送品も扱っている。
2003年には国土交通省が推進する「安全性優良事業所」の認定制度「Gマーク」を取得、現在まで継続しているほか、15年にはリサイクル事業部を立ち上げ、関東圏内での産業廃棄物の収集・運搬にも注力している。今回のF1 TRUCK導入により、持続可能な社会に向けた脱炭素化をより積極的に図る方針。
フォロフライはスマートフォンのように国内では商品開発や設計に特化し、海外に生産を外部委託する「水平分業」スタイルを採用。通常の2倍の速度で日本初の積載量1t級EVトラックF1 VANと、F1 TRUCKの開発・販売を実現した。
(藤原秀行)