ディーゼルエンジンから換装、脱炭素化を後押し
日本郵船は5月30日、東京都港湾局やユニエツクスNCT、三井E&S、岩谷産業と、東京港の大井コンテナふ頭でタイヤ式門型クレーン(RTG)に燃料電池(FC)を実装し水素を燃料とした荷役作業を実施するため、協定を締結したと発表した。
本プロジェクト「東京港における荷役機械のFC化プロジェクト」の成果を広く展開することで、荷役機械などの水素利用の普及促進を図り、東京港の脱炭素化を後押ししていきたい考え。
実施するのは大井ふ頭6/7号バースの日本郵船東京コンテナ・ターミナル内。
荷役機械のディーゼルエンジン発電機をFC発電装置へ換装していくほか、荷役機械に対する水素供給体制の構築、荷役機械による荷役作業の実施(荷役機械に対する水素充填含む)を計画している。
事前調査・計画、FC発電装置の設計・製作などを2023年中に進めた上で、24~25年にFC発電装置への換装、水素を燃料とした荷役の実施・検証などを予定している。
荷役機械の換装
水素の供給体制
【各者の役割】
参画者 | 分担 |
(1)東京都港湾局 | 東京港における水素活用の普及促進 等 |
(2)日本郵船株式会社 | 全体調整、実施計画、実施場所の提供 等 |
(3)株式会社ユニエツクスNCT | 荷役作業や水素充填作業の実施 等 |
(4)株式会社三井E&S | 荷役機械のFC発電装置への換装 等 |
(5)岩谷産業株式会社 | 水素燃料の調達、運搬及び供給 等 |
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用