JALとANA、国産の環境負荷低い燃料を定期便に使用

JALとANA、国産の環境負荷低い燃料を定期便に使用

温室効果ガス排出削減に期待、国交省や経産省が普及促進

日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は6月18日、環境負荷が低い国産の「持続可能な航空燃料(SAF)」を日本発の定期便に使用したと発表した。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業の一環として実施した。

JALは木くずと藻類が原料の2種類、ANAは藻類が原料の1種類のSAFをそれぞれ、既存のジェット燃料と混ぜて使った。フライトは同17日に実施し、JALは羽田空港発新千歳空港行き、ANAは羽田発伊丹空港行きにそれぞれ活用した。

藻類から生み出したSAFはIHIが、木くず由来のSAFは三菱パワーとJERA、東京エンジニアリングが製造した。ともにSAFの国際規格に適合していることを確認済み。

SAFは航空領域の温室効果ガス排出量削減につながると期待されている。国土交通省や経済産業省も協力し、国産のSAF普及を促進していきたい考え。


SAFを活用したフライト(JALプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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