テーマは「生産性向上」「旅客への新たな価値提供」「フィールド利活用」「サステナブル」
日本最大級のオープンイノベーション支援サイト「AUBA」(アウバ)を運営しているeiiconは6月1日、成田国際空港株式会社と連携し、「成田空港発」の価値を最大化するプログラム「Narita Airport OPEN INNOVATION PROGRAM 2023」を開催すると発表した。
同日、成田空港を起点とした「価値の最大化」を共創でより加速して実現できるパートナー企業の募集を開始した。今回のプログラムは両社による初の取り組み。 eiiconはプログラムの運営、PR戦略構築・専用Webサイトの設置運用などを通じて支援する。
成田国際空港は今年5月に開港から45周年を迎え、中長期的に成長が見込まれる航空需要に対応するため29年3月をめどにB滑走路の延伸(2500mから3500mに)と新しいC滑走路(3500m)の新設を予定している。年間発着容量は30万回から50万回に拡大する予定。併せて、将来のターミナル構想についても検討を開始しており、昨年発表した中期経営計画で「需要対応空港」から「価値創造空港」への進化を目指す方針を打ち出している。
同空港が価値創造の最大化に向け、空港業務の一層の効率化やサービスの改善、進化が求められる中、プログラムを始動させ、目標達成を後押しする。
□募集テーマ
1 従業員の生産性向上
生産年齢人口の減少や女性が活躍できる職場環境整備など、社会課題が問われる中、空港では様々な職種の従業員が活躍している。空港の業務に新たな技術やアイデアを取り入れ、生産性を向上することで、働く従業員の健康増進を図り、さらにアクティブに活躍できる体制の創造を目指す。
<共創アイデア例>
・グランドハンドリング業務の省人化・自動化による業務改善
・自律型ロボットの管理高度化
・多様な従業員の活躍 健康管理とパフォーマンス向上
・空港内各種業務の生産性向上
<キーワード>
#省人化 #DX #AIロボット #効率化 #ES向上 #健康 #食改善
2 旅客への新たな価値提供
成田空港の旅客数は年間4000万人を超え、ビジネス・レジャーなど様々な目的を持った方が利用している。時代の流れに合ったパーソナライズされた案内・空間演出による旅客の利便性のさらなる向上を目指し、イベントや空間活用による快適体験を提供する。
<共創アイデア例>
・旅客がスムースに利用できる案内コンテンツのDX化
・空港内空間を活用した次世代型エンタテインメントやイベント
・ターミナル内の新たなモビリティソリューション
・新技術を活用した旅客利便の向上
<キーワード>
#DX #エンターテインメント #文化 #体験 #快適 #ユニバーサルデザイン
3 空港外に保有するフィールドの利活用
成田国際空港株式会社は空港の広大な敷地に加え、空港周辺にも騒音対策用地・管理用地として数多くの点在する土地を保有している。地域の魅力と周辺用地を利活用することで、旅客・非旅行客問わず空港周辺地域を目的とする人口流入を増加させ、地域貢献に繋がる活動に挑戦する。
<共創アイデア例>
・成田空港と地域資源の融合による新たな魅力発信
・地域資源と国際拠点空港の立地を活かした空港周辺の用地活用
<キーワード>
#体験 #産品 #エンターテインメント #土地活用 #地域活性化 #事業創出
4 サステナブルな空港の実現
成田空港では年間延べ4000万を超える旅客と25万を超える航空機が往来・発着し、今後さらなる成長も見込まれる。新技術やアイデアを柔軟に取り込み、様々な角度から環境負荷低減へ挑戦する。
<共創アイデア例>
・資源循環
・脱炭素
<キーワード>
#サステナビリティ #生ごみ #資源循環 #脱炭素 #EV
□本プログラムの参加メリット
1:顧客接点・タッチポイント
海外就航都市数、国際線旅客数は国内最大で、国内外を問わず多様かつ豊富な顧客へのアプローチが可能。
・海外就航都市数 41カ国3地域117都市 ※2019年11月時点
・航空旅客数 4400万人(国際線3600万人、国内線700万人) ※2019年実績
・デジタルサイネージへの表示等
2:事業検証フィールド
国際拠点空港を一体的に管理・運営しており、多様なエリアを事業検証フィールドとすることが可能。
・旅客ターミナル(館内ロビー、展望デッキ等)
・空港基本施設(滑走路、誘導路、エプロン等)
・その他施設(給油施設、貨物エリア他)
・空港周辺の当社保有地(主に航空機騒音対策区域)
3:実証費用サポート
・事業検証において、採択案件の内容に応じて検証費用をサポート(上限500万円程度)
・内容に応じて各種助成制度と連携
・業務提携(テストマーケティング等の結果を踏まえ個別相談)
□スケジュール
2023年6月1日 エントリー開始
2023年7月18日 応募締切
書類選考
応募締切後、書類選考を実施。共創の可能性について検討
~8月18日 選考結果通知
面談
継続協議する企業様と、共創に向けたディスカッションを実施
社会実装に向けたインキュベーションへ
共創ビジネスモデルのブラッシュアップを行い、事業化の可能性についてディスカッション
その後、社会実装に向けたPoC・インキュベーションに着手
□応募資格
・法人登記がなされていること。企業規模は問わない。
・プロダクトや技術を持っていること。
■成田国際空港 × AUBA『Narita Airport OPEN INNOVATION PROGRAM 2023』エントリーページ
https://eiicon.net/about/narita-airport2023/
※応募締切:2023年7月18日
(藤原秀行)※いずれも引用