半導体素材大手JSR、政府系の産業革新投資機構によるTOBを正式発表★初報

半導体素材大手JSR、政府系の産業革新投資機構によるTOBを正式発表★初報

非上場へ、サプライチェーン強化図る

東京証券取引所プライム市場上場の半導体素材大手JSRは6月26日、政府系投資ファンドの産業革新投資機構(JIC)がJSRに対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると正式発表した。

JICのグループ企業がJSR株式の100%を取得する意向。JSRは同日、TOBに賛同する意向を表明した。TOBが成立すればJSRは株式上場が廃止になる見通し。

JICはJSRを傘下に収め、非公開企業とすることで、株式市場の動向などに左右されず迅速に設備投資などを進められる環境を整え、半導体関連のサプライチェーンを強化したい考え。

TOBの期間は今年12月下旬をめどに始めることを想定している。TOB価格は1株当たり4350円で、JSRの6月26日の株価終値(3934円)から約1割のプレミアムが付いている。

(藤原秀行)

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