元国交次官の人事介入問題
空港施設は6月29日、東京都内の本社で定時株主総会を開催した。この中で、会社側が提案した、日本航空(JAL)出身の乘田俊明社長を再任する案が反対多数で否決された。
空港施設をめぐっては、元国土交通事務次官の本田勝氏が昨年12月、国交省元東京航空局長の山口勝弘副社長(当時、4月に辞任)を次の社長にするよう人事に介入していたことが発覚。
空港施設が設置した独立検証委員会の調査で、山口氏が取締役から副社長に昇格した2021年の幹部人事でも、取締役候補者の選任過程で山口氏が国交省の存在をちらつかせながら副社長に昇格させるよう自薦するなど不透明な点が明らかになっていた。
(藤原秀行)