フードテクノエンジニアリング、高湿度冷蔵庫で鮮度保持のソリューション発表

フードテクノエンジニアリング、高湿度冷蔵庫で鮮度保持のソリューション発表

新設から既存の冷蔵庫・倉庫にも展開可能

フードテクノエンジニアリング(大阪市西淀川区)は7月18日、加湿せず氷点下で湿度95%RHを実現する独自の鮮度保持技術を導入した「高湿度冷蔵庫による鮮度保持のソリューション」のサービスを同日開始したと発表した。

同社は食品工場や低温物流センターの冷却設備を中心とした「食」に特化したトータルエンジニアリング会社として、設計・施工・運営・アフターサービスを一貫して手掛けている。

これまで蓄積した200以上のテストデータを活かしたノウハウにより、長期鮮度保持や物流システムなど顧客それぞれのニーズに対応。高湿度冷蔵庫で課題を解決する。

生鮮品の鮮度保持期間を通常の冷蔵庫より延長できると説明しており、シャインマスカットの場合、3カ月の鮮度保持が可能という。


(フードテクノエンジニアリング提供)

高湿度冷蔵庫ソリューションの5つの特長(フードテクノエンジニアリング説明)
1.生鮮品の長期鮮度保持を実現
最適な鮮度保持環境を一定に保ち、傷みやすい葉物野菜や早生果物、カビの影響を受けやすい生鮮品の鮮度を保ったまま、通常の冷蔵庫と比べて長期間の保管が可能となる。生産・加工・流通のリードタイムを確保することで働き方改革や「2024年問題」の解決にもつながるとみている。

2.氷点下でも湿度95%RHの高湿度空間を維持
野菜や果物、花卉の最適な環境である低温下(-5℃~+25℃)で95%RH以上の高湿度環境を実現。それぞれの特性に合わせた環境(温度・湿度・ガス濃度・風の流れ)を作り、安定的に維持する。

3.保管品へのカビや細菌を抑制
強制加湿をしないため、95%RHの高湿度でありながら保管品や庫内への結露が発生せず、結露に伴うカビの増殖を抑えられる。保管品に元来付着していたカビや細菌は除去できない。

4.ラック倉庫等の大型倉庫にも対応可能
既存の倉庫や冷蔵庫などのスペースの有効活用や、温湿度管理が難しい大型自動ラック倉庫などの大規模な空間にも導入することが可能。それぞれの空間に最適な設備配置を提案する。

5.自社プログラミングによる自由な制御で温湿度をコントロール
外注することなく自社に電気計装部を持つことで、様々な用途や目的に合わせたプログラムを組むことが可能。

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事