【現地取材・動画】日野自動車傘下のNEXT Logistics Japan、幹線輸送に投入のダブル連結トラックを公開

【現地取材・動画】日野自動車傘下のNEXT Logistics Japan、幹線輸送に投入のダブル連結トラックを公開

荷降ろし作業の自動化デモも発表、先進技術活用

日野自動車傘下で幹線輸送サービスを手掛けるNEXT Logistics Japan(NLJ)は7月21日、神奈川県相模原市の物流拠点「NEXT Logistics Japan相模原センター」で、NLJが実際に運行しているダブル連結トラックや、拠点で利用を開始した自動化技術をメディアに公開した。

NLJはこれまで、取り組みに賛同した荷主企業や物流事業者ら20社が出資。各社の専門的な知見・技術を活用し、「ドライバー不足により物が運べなくなる社会課題の解決」に向け、飲料や加工食品など、一度により多くの荷物を積めるダブル連結トラックを幹線輸送に投入し、各社の商品を混載するなど、効率の良い長距離幹線輸送の実現を目指している。

この日は、実際に幹線輸送で走らせているダブル連結トラックが登場。世界で初めて車体の全高(高さ)が4.1mを確保しており、荷室の容積は大型トラック2.5台分に相当する150㎥に達している。NLJは現在、ダブル連結トラックは9編成を保有し毎日走らせており、2019年12月の事業開始以来、運んだ荷物は10万tを超えた。


公開したダブル連結トラック


整然と積み合わせた荷台


独自のケースも活用し積載率アップ


連結部分

NLJが独自に開発した、量子コンピューターを使って荷物の最適な積み合わせを自動計算するシステム「NeLOSS(ネロス)」を活用、積載率を業界全体の平均の約4割を上回る役6割まで高めることに成功している。


NeLOSSの計算結果のイメージ


積載率をトラックに表示

NLJは併せて、今年7月に一部作業から導入を始めた、自動運転フォークリフト(AGF)と無人搬送ロボット(AGV)を組み合わせてトラックからの荷降ろし作業の自動化についても、デモを公表した。

さらに、走らせても温室効果ガスを排出しないFC(燃料電池)大型トラックもお披露目した。


AGFとAGVを組み合わせた荷降ろし自動化のデモ


FCトラック

(藤原秀行)

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