将来宇宙輸送システム、完全再使用型の単段式宇宙往還機実現へコンピューターシミュレーションの共同研究契約締結

将来宇宙輸送システム、完全再使用型の単段式宇宙往還機実現へコンピューターシミュレーションの共同研究契約締結

モルゲンロケットのシステム利用

宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップの将来宇宙輸送システムは7月31日、再生可能エネルギーを活用したクラウドサーバーサービスなどを手掛けるモルゲンロットとの間で、完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)の実現に向けたコンピューターシミュレーションに関する共同研究契約を締結したと発表した。

低価格・高頻度・高信頼性を実現する完全再使用型のSSTO開発に着手する上でまず重要となるのが、コンピューターシミュレーションのため、モルゲンロットが有する再生可能エネルギーを使用したGPU(画像処理装置)特化クラウドサーバーサービス「M:CCP」を活用できる可能性を検討するため、初期検討期間でトライアルを実施、効率的に、往還機のシステム成立性や最適なサイジングなどの検討を行いたい考え。

モルゲンロットは「コンピューティングパワーを世界中の誰にでも」をビジョンに掲げ、クラウドで計算力をソリューション提供している。「必要なところに再生可能エネルギーや余剰電力から作られた計算力という資源を世界中の誰にでも届けることで、無駄の無い環境に優しい最適な生活が出来る」と見込む。

(藤原秀行)※将来宇宙輸送システム提供

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