食品EC向けサービスで協業開始も
関通は8月22日、関東圏の食品流通に特化した運輸・倉庫業を手掛ける北王流通(東京都北区王子)向けに、関通が自社開発・提供しているWMS「クラウドトーマス」の提供を開始したと発表した。併せて、両社で「食品向けワンストップ物流サービス」の協業を始める。
(出典)経済産業省 「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」
食品、飲料、酒類のEC化率は他の領域と比較してもまだ低く、今後大きな成長が見込まれるとして、両社がタッグを組むことにした。
現在、関通へ冷凍冷蔵の問い合わせが多く寄せられ、冷凍冷蔵倉庫がほぼ満床になるなど需要が旺盛という。ただ、現在の冷凍冷蔵の輸送は選択肢が少なく、運賃も高騰している。
北王流通は、冷凍冷蔵の輸送インフラや冷凍冷蔵倉庫のキャパシティーを強みとし、関通は、庫内オ ペレーションのノウハウやWMSなどのシステムに優位性がある。両社の強みを掛け合わせることで冷凍冷蔵の物流をめぐる厳しい状況の改善を後押ししたい考え。
北王流通は既存顧客のEC導入などへの対応、関通は冷凍冷蔵での共配網構築など、両社の顧客に対して冷凍冷蔵物流サービスの範囲を拡大させ、様々なニーズに対応できる体制を整備していく構え。まず首都圏で共同配送網を構築する。
(藤原秀行)※いずれも関通提供