ファンリードとアルカイック、AI活用しガントリークレーンの予知保全へ実証実験

ファンリードとアルカイック、AI活用しガントリークレーンの予知保全へ実証実験

共同でログデータ解析を実施

太陽ホールディングスグループでソフトウェア開発などを手掛けるファンリードは9月26日、AI開発などを担うArchaic(アルカイック、東京都渋谷区神宮前)と連携し、AIを活用したガントリークレーンの予知保全実用化に向け、実証実験を継続すると発表した。

現在、両社が共同でクレーンの運転ログデータ解析を進めている。

港湾のガントリークレーンは現状、定期的な保守点検を行い、異常の有無を判定しているが、定期点検終了後、次回までの定期点検の合間に発生する故障の兆候発見の遅れなどにより、突発的な故障が発生する懸念がある。

両社は2022年度に運転ログデータ・探索的データ分析作業に基づく「異常検知・異常発生予測」手法を選択し、AIプロトタイプ(試作モデル)を構築、データ解析を実施した。その結果、30分前に約90%の精度で何らかの異常発生を予測したり、24時間前に約71%以上の精度で重大故障発生を予測したりできたという。

そのため、23年度は次のステージに進み、故障個所分類可能性の実証に着手。AIが予知する故障はどのような故障なのか、どのような分類・特定が必要かなどを精査していく構え。


ガントリークレーンのイメージ(ファンリード提供)

(藤原秀行)

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