大王製紙、静岡・富士宮の大型物流センター2拠点に無人フォークリフト導入

大王製紙、静岡・富士宮の大型物流センター2拠点に無人フォークリフト導入

「2024年問題」に対応、庫内業務を効率化

大王製紙は10月4日、「2024年問題」対応の一環として、大王グループの物流を担うダイオーロジスティクス(愛媛県四国中央市)が運営する工場併設物流センター「エリエールロジスティクスセンター富士南陵」(静岡県富士宮市)、「エリエールロジスティクスセンター富士北山」(同)の2拠点に無人フォークリフト(AGF)を計6台導入すると発表した。

前者に2台、後者に4台をそれぞれ配置する。24時間稼働の大型物流センターでAGFを取り入れ、倉庫内業務で働き方改革を推進していきたい考え。


AGF使用イメージ(プレスリリースより引用)

AGFはフランスBALYO(バリョ)製で、国際規格「ISO3691-4」に準拠した360度の高性能なLiDARセンサーと安全センサーを搭載し、独自のアルゴリズムで庫内の地図を生成。周辺情報を取得し自身の位置を特定する上で倉庫フロアにガイドや磁気ライン、柱への反射板などを設置する必要がないため、製造ラインを停止せず導入できるのがメリット。

リフト部分に3Dカメラを搭載し、製品パレットを直接、複数段積み付けられる。有人フォークリフトと同じエリアでの作業にも対応する。AGFの輸入・設置は大王グループのダイオーエンジニアリング(愛媛県四国中央市)が担う。

今後は2拠点以外に、ホーム&パーソナルケア、紙・板紙の両部門の物流センターで採用することも検討している。

併せて、パレットにRFIDを貼付し、倉庫からパレットを運び出した際、自動的に在庫減を認識する仕組みの導入も念頭に置いている。

(藤原秀行)

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