10月に協業スタート
日本郵便とヤマト運輸は10月11日、両社の協業の第1弾として、EC事業者ら法人向けの新たな小型・薄型荷物配送サービス「クロネコゆうパケット」の提供を10月1日に開始したのに伴い、オペレーションの概要を紹介した。
「クロネコゆうパケット」は衣類や書籍、DVDといったECで多く取り扱われる荷物などの取り込みを図るのが狙い。ヤマトグループと日本郵政グループは今年6月、物流で協業を強化すると発表。その一環として、ヤマトが取り扱ってきた、ポストに入る小型の荷物を扱う「ネコポス」のサービス提供を10月から順次終了し、日本郵便が取り扱う「ゆうパケット」を活用した新サービスに移行する方針を示していた。
メール便と同じく、ヤマトが荷物をユーザーから受け取り、日本郵便の引き受地け域区分局に差し出し、日本郵便の配送網で配達する。ヤマトは配送を日本郵便に委託することで自社の宅配サービスに経営資源を集中したい考え。日本郵便にとってはECなどの荷物の輸送需要を獲得できると見込む。
両社は配送の実例として、ヤマトが岩手県内に構えている物流拠点「ベース」から、日本郵便の岩手郵便局にクロネコゆうパケットを差し出す様子を公表した。両社は「安定した業務運行が確保されている」と強調している。
ヤマト運輸・岩手ベースから日本郵便・岩手郵便局に「クロネコゆうパケット」を差し出す様子
オペレーションの概要
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用