船員のウェルビーイング向上効果確認、船員不足に対応図る
商船三井は10月16日、米宇宙関連企業スペースXの衛星高速通信サービス「Starlink(スターリンク)」を、自社グループの船舶管理会社が管理する外航船233隻に順次導入すると発表した。2023年度は約140隻に採用する予定。
Starlinkは低軌道で展開している複数の小型衛星を使い、高速で低遅延の接続が可能な衛星通信を展開している。複数の運航船でトライアルを実施、検証を重ねた結果、通信速度が最大で50倍向上するなど通信環境が劇的に改善し、これまでは難しかった、乗船中に家族とビデオ通話したり、動画を視聴したりすることなどが可能にとなり、船員のウェルビーイング(心身の健康と幸福)が飛躍的に向上する効果を確認したため、本格導入に踏み切った。
海上で高速通信が可能になることで、深刻化している船員不足に対応していきたい考え。
(藤原秀行)※いずれも商船三井提供