24年12月予定、ニーズの着実な取り込み図る
山九は10月30日、サウジアラビアの現地法人「山九サウジアラビア」が2024年12月、同国東部ジュベールの工業団地内にプラント・エンジニアリング事業で人材育成機能を備えたプラントメンテナンス拠点「Sankyu Saudi Arabia Maintenance and Human Resource Development Center(山九サウジアラビア メンテナンス&ヒューマンリソース・デベロプメントセンター)」を開設すると発表した。
新センターは研修施設を備える事務所棟と、技能習得や設備のメンテナンス・製作に対応できる作業場を完備したワークショップ棟4棟の計5棟で構成。人材育成はサウジアラビア人以外の人材も対象として、基礎教育、技術・技能教育、安全教育など幅広く実践的な教育を展開する。将来は中東地域で2000人規模の施工体制を目指し、大型プロジェクトにも対応できる事業基盤の構築を図る。
ジュベール地域は多くの石油・石化プラントが集積し、今後もメンテナンスニーズの拡大が期待される。ワークショップは回転機や静機械、バルブのメンテナンスに加え、配管製作、製缶などに対応可能で、立地のメリットを活かしメンテナンスニーズを着実に取り込んでいく考え。
昨年マレーシアに開設した、東南アジアの人材育成拠点「山九テクニカルアカデミー」とも人材の流動化を図る。グローバルな人材戦略を遂行し、海外事業を拡大させていく構想だ。
完成イメージ(山九提供)
施設概要
【名称】
Sankyu Saudi Arabia Maintenance and Human Resource Development Center
【開設時期】 2024年12月(予定)
【設備・施設】敷地面積:22,095㎡
事務所棟:3階建RC造(延床面積5,540㎡)
ワークショップ棟:鉄骨造×4棟(延床面積5,457㎡)※うち1棟は兼トレーニング棟
(藤原秀行)