物流施設にも積極展開へ
ヤマハ発動機と自動運転技術の開発を手掛けるスタートアップ企業のティアフォー(名古屋市)が共同で設立したeve autonomy(イヴオートノミー)は11月14日、野村不動産が展開している、荷主企業と物流事業者らが物流現場のDX促進課題解決を共同で推進する独自のプログラム「Techrum(テクラム)」へ企業パートナーとして参画したと発表した。
プログラムで他の企業と連携し、物流施設や工場などの構内作業自動化へより貢献していくことを目指す。
eve autonomyは物流施設向けに、主に屋外における事前の設備工事を必要とせずに自動搬送システムの導入を実現するソリューション「eve auto」を提供している。屋外環境では段差や坂道などの路面環境に加え、雨や日照の天候条件など、屋内より厳しい環境での運用が求められる。
eve autoは高い信頼性により全国で活用されているEV(電気自動車)カートと、公道における最先端の自動運転技術を活用し、雨天や夜間でも物流施設などの敷地内屋外環境で「レベル4」(特定条件下での完全無人運転)の運用を実現。24時間稼働が求められる施設でも対応できるのが特徴。今後は人手不足が深刻な物流施設の現場へ積極的に採用をアピールしていく構えだ。
自動運転EVを活用した屋外対応の自動搬送ソリューション「eve auto」
【主要スペック】
製品名 |
eve auto(イブ・オート) FG-01 |
寸法/重量 |
全長2,275×全幅1,105×全高1,885(mm)/483kg |
最大牽引重量/最大積載重要 |
1,500kg/300kg |
駆動方式/バッテリー |
DCモーター/リチウムイオンバッテリー(スペア交換可能) |
最大走行速度 |
手動運転時19km/h、自動運転時10km/h |
最大登坂性能 |
9.6度(17%)無負荷・手動運転 6.8度(12%)積載300kg・字度運転 |
安全機能 |
レーザーセンサーによる障害物検出と停止 バンパーセンサー、緊急停止スイッチ |
自動運転機能 |
自動運転レベル4: 自律移動、交差点横断・右左折、障害物検出による一時停止等 |
主な管理機能 |
FMS(フリートマネジメントシステム): PC、タブレットで利用可能なクラウドシステム 走行ルート設定、停留所設定、ステータス監視、走行開始・停止制御 |
設備連携機能 |
eve auto connect:自動シャッター連携、信号機連携、 パトランプ連携を実現する通信機器 等 |
(藤原秀行)※いずれもeve autonomy提供