建設コスト急騰受け、既存案件の再生事業注力へ
フジサンケイグループの不動産会社サンケイビルは12月14日、埼玉県川越市芳野台で既存の物流施設を取得したと発表した。既存物流施設を再生させる事業としては初めて。
取得した物件は地上2階建て、延床面積は約4780㎡。具体的な取得相手や取得額は開示していない。
本物件は、首都高速道路埼玉大宮線の与野ICなど複数のICに近接。同社は広域配送の拠点に適しているとみている。2027年開通を目指して整備が進められている新大宮上尾道路の「上尾南出入口(仮称)」にも近く、完成後は都心へのアクセスがさらに向上するとみている。
旧所有者が定温・チルド設備を備えた配送拠点として使用していた施設を空室の状態で取得した。今後はテナントの要望に合わせて施設の改修などに踏み切り、価値向上を果たして早期に稼働させたい考え。
外観写真
1階定温倉庫内
最近の建築コスト急騰を踏まえ、サンケイビルは今回の物件を手始めに、既存物流施設の再生事業に注力していく構えだ。
■物件概要
名称 | (仮称)川越物流施設再生計画 |
所在地 | 埼玉県川越市芳野台三丁目1-2(地番) |
交通 | 首都高速埼玉大宮線「与野IC」約14km 圏央道「川島IC」約8.8km 関越自動車道「川越IC」約10.3km 東武東上線「川越」駅約6.8km |
敷地面積 | 約5,704㎡(約1,725坪) |
延床面積 | 約4,780㎡(約1,446坪) |
構造・規模 | S造(一部RC造)、地上2階建 |
■広域地図
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用