生産の先進技術や栽培手法開発、農業の生産性向上図る
青果物流通大手のファーマインドと住友商事は12月15日、持続的な青果供給に向けた業務提携契約を12月14日付で締結したと発表した。
青果生産に関する先進技術や効率的栽培手法の開発・導入を進め、農業生産性の向上と労働力不足への対応を図る。
他にも、青果物調達基盤の強化、DXなどを活用した青果物流効率の最適化も検討する。青果の生産・流通過程でフードロス削減、温室効果ガスの排出量の測定・削減など、サステナビリティ推進に取り組むことも想定している。
ファーマインドグループは、国内外の産地と消費者をつなぐコールドチェーンと情報ネットワークを核とした青果の総合流通プラットフォームを展開。温度管理を行いながら、全国14カ所の青果センターと海運・陸送物流が切れ間なくつながり、独自に開発したITシステムが正確な情報を担保することで、高品質で効率的な青果流通を提供している。
さらに、主力商材の輸入青果物に加え、国産青果物の取り扱いを拡充し、国内農業振興への寄与を目指した取り組みも進めている。
住友商事は国内外で青果物の流通・販売事業などに取り組んできたほか、農業や食料ビジネスを幅広く展開している。両社の技術やノウハウを持ち寄り、DXの活用と新技術の開発・導入を軸に、農業生産・物流の効率化や環境負荷の低減などによって、持続可能な国内農業生産と、消費者への高品質な生鮮青果の安定供給を実現し、生鮮青果流通の発展を後押しする。
(藤原秀行)