春闘自体は継続、5月9日に次回団交開催へ
港湾労働者で構成する「全国港湾労働組合連合会」(全国港湾)と「全日本港湾運輸労働組合同盟」(港運同盟)は4月24日、東京都内で、事業者の業界団体「日本港運協会」(日港協)と2019年春闘の団交を開催した。交渉の結果、組合側が検討していた今年のゴールデンウイーク(GW)中の連続ストライキは回避することで労使合意した。
賃金アップなどをめぐる労使交渉自体は妥結に至っておらず、5月9日午後に次回の団交を開く予定。
組合側は産別最低賃金の引き上げなどを求めているのに対し、経営側は受け入れを拒否、交渉はこう着状態に陥っている。組合側はGW中のストも視野に入れていたが、実行に踏み切れば国民生活への影響が甚大なことなどを考慮、土壇場で回避を決断した。
ただ、3月末から続けている日曜ごとのストは交渉が妥結に向かわない限り、GW明けから再開する方針。今月21日にも始業から24時間のストに踏み切った。
(藤原秀行)