【地震】岸田首相「被災地で一般車両の利用できる限り控えて」

【地震】岸田首相「被災地で一般車両の利用できる限り控えて」

渋滞発生で物資輸送に支障の懸念

岸田文雄首相は1月4日、能登半島地震への政府の対応に関して首相官邸で記者会見した。この中で、被災地に向かう道路で渋滞が起きていると説明、救援物資の輸送などに支障が出る懸念があるため、一般車両の利用を極力控えるよう強く求めた。

岸田首相は「限られた輸送ルートに一般の車両が殺到し、深刻な渋滞が発生している。被災地へ速やかに必要な物資が届けられるよう、できる限り利用を抑制していただくことについて、国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げる」と述べた。

また、被災自治体からの要請を待たずに準備が整ったものから被災者の命と生活環境に不可欠な物資を広域物資拠点へ送り込む「プッシュ型」の物資支援をさらに進めるため、1月9日に予備費の拠出を閣議決定する方針を明らかにした。

予備費は自然災害など不測の事態を受けて、政府が柔軟かつ迅速に政策を講じられるよう使い道を明確に定めず毎年度の予算に計上しておく費用。

岸田首相は拠出する規模を問われたのに対し「寒さが本格化する中、寒冷対策、避難所対策の強化にも万全を期していきたい」と強調。2016年の熊本地震(23億円)や18年の豪雨(20億円)、20年の豪雨(22億円)といった過去の事例と比べても「倍近くになるのではないかと考えている」と語った。

(藤原秀行)

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