各種DXツール活用、業務効率化
大和物流は1月9日、輸配送事業の強化に向け、愛知県で地域の配車業務を集約した「中部統括配車センター」を1月5日に開設したと発表した。
中部地区(愛知、静岡、岐阜、三重)の輸配送業務を統括コントロールする組織として位置付けており、地区全体の貨物情報と車両情報を集約・共有しながら、地区全体の配車業務を担う。
開設当初は、愛知支店・名港支店・岩倉営業所の3事業所の配車業務を集約し、順次対象事業所を拡充していく計画。
統括配車センターの取り組みは、2023年7月から関東エリアで「北関東統括配車センター」として試験的に展開してきた。今後は、関西エリアへも広げる予定。
中部統括配車センター
従来の運用形態と今後の運営形態
同社は従来、物流センターの作業進捗との連携を重視し、各物流センターに担当者を配置、拠点ごとに配車業務を実施してきた。
しかし、各拠点で配車業務を行うことで、配車業務の属人化、配車担当者への業務負荷の偏り、各拠点の個別最適化が進むといった課題を抱えていたため、配車簿をデジタル化することで情報共有や業務標準化の推進、動態管理システムの活用など、配車業務のDX化に取り組んでいる。
統括配車センターの展開もその一環。各種DXツールを活用することで、各物流センターのオペレーションとの円滑な連携を維持しながら、配車情報を集約し、調整を行うことで、地区全体として輸配送の効率化に向けた取り組みを推進する。
中部統括配車センターでは、自社で開発したデジタル配車簿のほか、動態管理ツール、ネットワークカメラ、バース管理システム、WEB会議システムをそれぞれ取り入れている。
マルチディスプレイで情報を表示
ネットワークカメラで確認できる各物流センターの映像(いずれもプレスリリースより引用)
統括配車センターの概要
(1)中部地区
名称:中部統括配車センター
所在地:愛知県名古屋市港区潮凪町1番地の3
人員配置:6名
開設:2024年1月5日
(2)北関東地区
名称:北関東統括配車センター
所在地:埼玉県三郷市インター南3丁目4-1(三郷物流センターⅡ内)
人員配置:5名
開設:2023年7月1日
(藤原秀行)