6月完了予定、舶用の実用化加速狙う
日本郵船は1月30日、バイオ燃料の安全性評価を行う試験用エンジン設備(テスト・エンジン)を千葉県に設置すると発表した。
今年6月にテスト・エンジンの設置を完了し、3年間にわたってバイオ燃料の燃焼試験・分析を行う予定。グループのボルテック、日本油化工業が持つエンジン運用と燃料油分析技術も活用し、多様なバイオ燃料の可能性を検証、舶用燃料の実用化を加速させたい考え。
新燃料を船舶用に継続使用するには、社外エンジン設備での試験・分析やトライアル運航など、約2年の試験期間を要していた。日本郵船は自社でテスト・エンジンを保有して試験期間を短縮、実船使用までの期間も短くできると見込む。
(日本郵船提供)
テスト・エンジンはアンモニア燃料船に改造工事中のタグボート「魁(さきがけ)」が使用していた発電機機関を再利用し、建屋内に置く計画。
(藤原秀行)