全機に装備、軽量化で燃費向上と環境負荷低減を期待
フランスのタイヤ大手ミシュランの日本法人、日本ミシュランタイヤは1月31日、新潟の新規航空会社トキエアと5年間の独占タイヤリース契約を締結したと発表した。
トキエアは2020年に誕生。新潟空港を拠点とする新潟県初の地域航空会社で、同日就航した。トキエアが運航する航空機は今後5年間、ミシュランの航空機用ラジアルタイヤ「MICHELIN Air X(ミシュラン エア エックス)」と、すり減ったタイヤを再利用したリトレッドタイヤを装備する。
MICHELIN Air Xは一般的なラジアルタイヤと、ミシュラン独自の最新技術NZG(ニアゼログロース)テクノロジーを採用したラジアルタイヤがあり、ともに長寿命でタイヤ交換回数を減らし、タイヤ重量の低減による燃費向上と環境負荷の低減を実現している。
トキエアの主脚に装備するMICHELIN Air XはNZGテクノロジーを採用。一般的なラジアルタイヤを上回る軽量化を果たし、燃費を一層改善できると見込んでおり、航空領域の脱炭素を進められると見込む。
タイヤ交換回数を減らせるため、運航に要する費用や時間も低減できると想定している。
ミシュランはラジアルタイヤを装着する世界の民間航空機で50%以上のシェアを保有している。
トキエアの航空機
ミシュランの航空機用ラジアルタイヤ「MICHELIN Air X」
(藤原秀行)※いずれも日本ミシュラン提供